
就活写真にふさわしい髪型・メイク・服装とは?メガネ・カラコン・まつげエクステはOK?
就職活動用の証明写真を撮影するとき、「どんな髪型やメイクがふさわしいのか?」「カラコンやメガネはどうするべき?」といった疑問が出てくるでしょう。
撮影スタイルに絶対的な決まりはありませんが、写真は一般的に清潔感や好印象を与えることが基本となりますので、「フォーマルな印象を実現するイメージ」を持っておくと確実です。また、同じ人物を同じ撮影環境で撮影する場合であっても、髪型やメイク、服装次第で、印象はガラリと大きく変わります。特に就職活動用の証明写真は、業界・職種・各企業によって求められるものが異なります。一般的な企業への応募をベースに、それぞれの応募先から求められるイメージに近づけていきましょう。
本記事では、証明写真で好印象を与えるための具体的なポイントを、プロの視点から男女別に解説します。
目次
就活証明写真の重要性と用途
就職活動における証明写真(以下、就活写真という)は、応募時の履歴書やエントリーシートに添付する写真です。
企業の採用担当者にとって、あなたの第一印象を左右する非常に重要な一枚となります。そのため、自信にあふれる表情であったり、応募する企業の雰囲気にマッチした写真を撮影し、採用担当者から好印象の仕上がりを目指すようにしましょう。
就職活動で知っておきたい「メラビアンの法則」
みなさんは、「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
この法則は、1971年に心理学者アルバート・メラビアンが提唱したもので、人間がコミュニケーションから受け取る情報の割合を示しています。その内訳は、言語情報(話の内容)が7%、聴覚情報(声のトーンや話し方)が38%、視覚情報(見た目や表情)が55%を占めるというものです。特に視覚情報が第一印象に大きく影響するといわれていることから、この法則は「7-38-55ルール」や「3Vの法則」とも呼ばれます。
この法則によると、第一印象は出会ってわずか3秒で形成され、その印象がその後の評価に影響を与えるともいわれています。このことから、就職活動では、写真の表情や服装、髪型といった視覚的な要素が特に重要であることがうかがえます。応募先の企業や職種にあったイメージを演出するなど、上手に活用することで、自分の魅力を最大限にアピールできるでしょう。
このように、メラビアンの法則を意識した証明写真や面接時の身だしなみの準備は、採用担当者によい印象を与えるための効果的な手段です。この法則を活用し、就職活動を成功へと導きましょう。
目指す業界や職種によって髪型・メイク・服装は異なる!
就活写真を撮影するときの髪型・メイク・服装は、一般的にナチュラルさが重要とされています。
まず、就活では、どの職種においても、清潔感・真面目さ・誠実さ・明るさなどを感じられることが前提です。
さらにそこから目指す業界・職種・企業によって求められるイメージが異なるため、事前に応募したい企業の方針や雰囲気をリサーチして、どのような人材を求めているかを確認しておくと参考になるでしょう。
【業界別一例】
業界・職種 | 求められるイメージ |
基本の就活写真/インターン用就活写真 | 明るさ、フレッシュさ |
公務員用の就活写真 | 落ち着き、信頼感 |
エアライン用の就活写真 | フレッシュさ、落ち着き、華やかさ、信頼感、美しさ |
マスコミ用の就活写真 | フレッシュさ、落ち着き、華やかさ、信頼感、聡明さ、美しさ |
ファッション業界用の就活写真 | 華やかさ、トレンド感、個性 |
美容業界用の就活写真 | 華やかさ、トレンド感、美しさ |
医師・薬剤師用の就活写真 | 落ち着き、信頼感、聡明さ |
NGな髪型・メイク・服装とは
就活写真における髪型・メイク・服装では、男女ともに「誠実で真面目な印象」を意識しましょう。特に避けたいのが、以下の5点です。
【髪型・メイク・服装のNG】
- 明るすぎる髪色
- 顔がはっきり見えない髪型
- 濃すぎるメイク
- すっぴん
- シワやホコリがついたスーツ
就活で内定をGETするためには、まずは書類審査に通過しなくてはなりません。
昨今は「人を見た目で判断しない」という考え方が広がってはいるものの、就活という場では、「誠実で真面目な印象」を、見た目でも伝えることが重要となります。ボサボサの髪型やシチュエーションをわきまえていないメイクでは、書類選考で落ちてしまう可能性が高まるため、派手すぎるスタイルやだらしない印象を避け、清潔感のある見た目を心がけましょう。
男性編:就活写真のメイク・髪型・服装
ここからは、一般的な就活写真のメイク・髪型・服装【男性編】をご紹介します。
多種多様な業界や、職種の証明写真を撮影する際の基礎にもなりますので、ご一読ください。
メイク
男性の就活写真におけるメイクは、肌トラブルをカバーし、清潔感を引き出すための「見た目を整える」役割を持っています。
馴染みがない人もいるかもしれませんが、シンプルなポイントメイクで自然な印象に仕上げましょう。具体的には、ニキビやシミをコンシーラーで隠し、眉を整える程度で十分です。派手さは不要ですので、以下の点をポイントにナチュラルな仕上がりを重視しましょう。
ベースメイク
就活写真でのベースメイクは、清潔感と健康的な印象を出すためのポイントです。
肌荒れや乾燥は写真に影響するため、日頃からスキンケアと十分な睡眠を心がけましょう。
男性の場合、職種によってはヒゲがOKという企業もありますが、一般的に就活時はきれいに剃って撮影します。ヒゲは、正面から見た範囲だけではなく、顎の下、首もと、頬、もみあげ周辺などの部分まで、剃り残しがないように注意しましょう。また、目の下のクマやニキビ跡が気になる場合はコンシーラーでカバーし、顔色をよく見せたい場合はファンデーションを使用します。唇の乾燥が目立つ場合は、リップクリームを使って整えましょう。
眉
眉は、目もとの印象を左右します。
就活写真はナチュラルさが大切とはいえ、眉の生やしっぱなしは野暮ったい印象を与えてしまいます。目もとの印象を引き立て、清潔感を出すために、眉尻や眉間の余分な毛はカットし、眉の流れを整えましょう。細すぎたり、不自然に形を変えすぎないよう注意をして、特に薄い部分には、アイブロウペンシルやアイブロウパウダーなどでナチュラルに描き足します。
眉を初めて整える人や、自分で整えるのが難しいと感じる場合、メンズ対応の眉サロンを利用すると自然な仕上がりを実現できるのでおすすめです。
髪型
就活写真に適した男性の髪型は、清潔感を重視し、短髪が基本です。
髪が乱れないようワックス・ジェル・ヘアスプレーなどの整髪料は使用しても構いません。ただし、ツヤが出すぎると悪目立ちしたり、マットすぎるとフレッシュさが半減する可能性もあるので、あくまでも自然な質感で、整えることを意識しましょう。短髪以外の髪型がNGというわけではありませんが、就活においては個性を出しすぎないほうが無難です。
たとえば、強すぎるパーマや短すぎるツーブロック、明るい髪色は、派手な印象になるので避けたほうがよいでしょう。できれば黒髪が理想ですが、黒染めなどで真っ黒すぎるのも不自然なので、地毛に近い黒や暗いブラウンなど、自然な髪色がおすすめです。
前髪は、おでこや眉を出して、顔まわりをすっきりと見せ、耳を隠さないようにします。
さらに、もみあげが伸びっぱなし、長すぎると、だらしない印象になってしまいます。顔まわりをすっきりと見せるために、もみあげも整えましょう。また、襟足が長すぎると長髪のイメージが強くなります。正面から見たときにシャツの襟にかからない長さに整え、好印象につなげましょう。
このように、全体的なポイントをおさえつつ、応募先の企業の雰囲気にあわせ、誠実で好印象となるスタイルを心がけることが大切です。
【男性の髪型と与える印象の一例】
髪型 | 見え方 | 気をつけること |
短髪 | 清潔感、誠実さ | 一般的に推奨される髪型。短すぎるツーブロックは派手な印象になる |
マッシュ | 誠実さ | 重たい印象になりがちなので、顔まわりをすっきりとさせる。特に目もとはしっかりと見えるようにする。 |
長髪 | 個性的 | 清潔感に欠ける、だらしない印象に見えるのでヘアカットするのが推奨される。前髪を分けたり、サイドを耳にかけてすっきりとさせる。 |
パーマ | 個性的 | NGとされているわけではないが、パーマを強調するスタイリングは華美な印象になるので注意が必要。 |
前髪
就活写真は、顔がはっきりと認識できることが大切です。
前項で先述したとおり、前髪や顔まわりの髪の毛を整え、おでこ・眉・耳・フェイスラインを出し、顔全体が明るく見えるよう意識しましょう。こうすることで、明るく、すっきりとした、清潔感のある印象になります。特に、前髪が長くて眉が隠れたり、目にかかる場合は、写真に暗い印象を与えやすく、表情がわかりにくくなります。整髪料で横に流したり、少し立ち上げることで前髪をキープし、顔全体がはっきり見えるように整えましょう。また、面接時にも同じ髪型にできるようにスタイリングを意識しておくことをおすすめします。
【男性の前髪と気をつけることの一例】
前髪の形 | 気をつけること |
前髪あり | 眉や目にかからない長さにすること |
前髪なし | オールバックにしないこと。耳が隠れないようにすること |
センター分け | 耳が隠れないように、耳にかけること |
横分け | 眉や目にかからないようにすること |
服装
証明写真撮影時の服装は、面接を想定し、実際に対面するときと同様に整えるのが理想です。
たとえば、スーツにシワやホコリがあると、だらしない印象を与えてしまうため、撮影前にはきちんとシワを伸ばし、衣類用のテープでホコリを取るなど、清潔感を保つための準備をしましょう。
スーツ
就活写真用のスーツは、黒や紺などの落ち着いた色で、無地のものが無難です。
シンプルなデザインにすることで、複数の会社に同じ写真を提出する際も好印象を与えやすくなります。また、夏場であってもジャケットを着用して撮影しておくと、季節を問わず活用できる証明写真に仕上がります。
シャツ
就活写真用のシャツは、清潔感のある白の無地が定番です。
白は顔色をよく見せ、どのようなスーツやネクタイにもあわせやすいので、スーツを着慣れない新卒生も安心して活用できます。薄いストライプや控えめな柄であれば可とする場合もありますが、自己判断が難しいため、白無地が無難でしょう。襟のデザインも印象を左右するため、メンズなら「ワイドカラー」「セミワイドカラー」、「レギュラーカラー」がおすすめです。撮影前に襟もとを整え、左右対称になるようにしましょう。
ネクタイ
男性の就活写真は、スーツを着てネクタイを締めるのが一般的です。
就活写真用のネクタイは、スーツとバランスが取れた色とシンプルなデザインが理想とされています。色は、エンジ・グレー・ネイビーなどの落ち着いた色が一般的で、柄は無地や控えめなストライプがよいでしょう。結婚式や冠婚葬祭に使うような明るいピンクや派手な赤、白や黒などは避け、就活向けの落ち着いたネクタイを選ぶのがおすすめです。撮影するときは左右対称に結んで、きちんとした印象を与えましょう。
ネクタイは写真撮影だけでなく、企業説明会やインターン、就活の目標や本番ともいえる面接でも使用しますので、もしも落ち着いた色を持っていない場合は新調するのをおすすめします。
女性編:就活写真のメイク・髪型・服装
ここからは、一般的な就活写真のメイク・髪型・服装【女性編】をご紹介します。
特に女性の場合は、応募先によって印象を変えることが求められるものの、どの応募先においても清潔感を大切に、ナチュラルメイクで、髪型は顔がしっかりと見えるようにセットすることが基本となります。
証明写真の基本をおさえ、応募先にふさわしい第一印象を与えられるよう心がけましょう。
メイク
就活写真のメイクは、自然な清潔感を大切にし、スーツにあった落ち着いた印象を目指しましょう。ファンデーションやチーク、リップの色は自分に似合うものを選びます。アイメイクは主張しすぎず、控えめな色でナチュラルに仕上げましょう。ただし、派手な印象は避けつつも、薄すぎると撮影時のライトの光で飛んでしまうのでメイクの濃淡のバランスに注意が必要です。全体的に顔色が明るく健康的に見えるメイクを心がけると、好印象を与えやすくなります。
ベース
就活写真のベースメイクでは、肌のコンディションを整え、健康的に見えることが大切です。
乾燥や肌荒れをしないよう、スキンケアをしっかりとおこないましょう。ファンデーションは自然に見える色を選び、首との色の差が出ないように気をつけてください。目の下のクマやニキビ跡にはコンシーラーを使ってカバーしましょう。先述したとおり、写真を撮影するときはライトでメイクが薄く見えることもあるため、普段より少ししっかりめに仕上げると写真映えします。
眉
眉は、目もとの印象を左右する大切なパーツです。
就活写真はナチュラルさが大切であるものの、生やしっぱなしの状態は野暮ったい印象を与えてしまいます。特に女性の場合は、眉以外のパーツのメイクをしているのに眉だけ手を加えていないとアンバランスになってしまうので、必ず整えましょう。
眉の基本のお手入れは、眉尻や眉間の余分な毛をカットし、自然な形に整えます。このとき、細すぎたり、形を強調しすぎると不自然な印象になってしまうので注意してください。毛の薄い部分がある場合は、アイブロウペンシルやパウダーで軽く描き足しましょう。
この記事をお読みいただいている人の中には、普段は前髪で隠れているからあまり眉の手入れをしていないという人もいるかもしれません。
写真を撮影するときはレタッチで修正してもらうことも可能ですが、面接の印象をよくするためには実際の眉を整えることが必須となります。そのためにも、撮影の段階でお手入れ方法や描き方をマスターしておけると安心です。自分で処理するのが不安な人は、眉サロンの利用を検討してみてください。
アイメイク
就活写真のアイメイクでは、ナチュラルで清潔感のある印象を心がけましょう。
目もとは、アイシャドウ・アイライン・マスカラを使用してアイメイクを完成させます。
まず、アイシャドウは、自然な陰影をつけやすいベージュやブラウンがおすすめです。ピンク系もフレッシュな印象になりますが、色の彩度やトーン、塗り方を間違えると腫れぼったく見えたり、華美な印象になってしまうので気をつけましょう。
全体的に派手すぎないナチュラルな仕上がりのアイメイクを目指すため、アイラインやマスカラはナチュラルなブラックや暗いブラウンがおすすめです。髪色や瞳にあわせて、自然に見える色を選びましょう。
また、まつげを上向きにすると目もとがパッチリして見えますが、角度をつけて上げすぎると不自然になったり、派手な印象になってしまいます。ビューラーを段階的にかけて、ゆるやかなカーブで上向きまつげにしましょう。マスカラはボリュームタイプだと印象が強くなってしまうので、ロングタイプをセパレートするように塗り、自然に目もとを引き立てます。
チーク・ハイライト・ローライトメイク
ポイントメイクは、「自分に似合う色」と「見せたい印象」と「就活写真にふさわしい色」のバランスを取ることが重要です。
その中でも、チーク、ハイライト、ローライトは、顔に立体感と血色を与え、好印象を与えるための重要な要素となります。多種多様なアイテムがありますので、自分にあう色や形状を見つけてみましょう。
チークは、コーラル系やピンク系だとフレッシュで健康的なイメージ、ローズ系だと落ち着きのあるイメージとなります。頬骨の高い位置に、チークブラシで自然な血色になるようにのせましょう。
ハイライトは顔の凸の部分に使用し、立体感を演出します。
付けすぎると顔がテカっているように見えてしまうので、少量ずつ塗るのがポイントです。
ローライトは、フェイスラインや花の付け根など、顔の凹の部分に使用して影を強調します。
ただし、強調しすぎるときつい印象に見えたり、顔色が悪く見えてしまいますので注意が必要です。少量ずつ様子を見ながら付けるようにしましょう。
ファンデーションは肌を均一に見せることができる反面、顔がのっぺりした印象になってしまうことがあります。ハイライトやローライトを適宜使うことをおすすめしますが、少量でもしっかりと発色するものがあるため、様子を見ながら調整し、全体をナチュラルに仕上げ、就活写真にふさわしい清潔感を演出しましょう。
リップメイク
唇の荒れが目立つと、不健康そうに見えたり、印象が落ちてしまうことがあります。
乾燥が気になる場合は、リップクリームを使って整えましょう。さらにリップメイクをすることで、血色感がプラスされ、顔全体の明るさもアップします。
就活写真におけるリップのカラーは、自分の素の唇に色に近い色を選びましょう。基本的にはコーラル系やピンク系がおすすめです。チークと色をあわせると、顔全体に統一感が出ます。ただし、鮮やかすぎる色は、華美な印象、派手な印象になってしまうので、避けましょう。また、就活のシーンにおいては、ツヤ感の強いリップは不向きとなるため、ツヤ感がおさえられているセミマットタイプやマットタイプを使用して、控えめな印象に仕上げるのがおすすめです。
トレンドのメイク用にリップを持っているという場合であっても、就活用にナチュラルな色のリップを用意しておくことをおすすめします。
その他のメイクポイント
ラメやパールが入った化粧品は、光を反射してテカリに見えてしまうため、就活写真には適していません。
また、マットな質感は落ち着きがあるものの、顔が暗く見えたり老けて見える可能性があるため、過度なマット感も避けましょう。全体的に自然でナチュラルな印象を重視し、肌の質感が控えめに見えるように調整するのが理想的です。
髪型
就活写真を撮影するときの髪型は、清潔感を重視し、顔まわりをすっきりと見せることが大切です。眉・耳・フェイスラインが見えるように髪を整え、必要であれば整髪料を使用して髪型をキープしましょう。パーマや巻き髪が完全にNGというわけではではありませんが、強すぎるカールや明るい髪色は派手な印象を与えるため、避けたほうが無難です。また、髪が肩につく長さの場合は、ひとつに結ぶか、ハーフアップでまとめるとすっきりした印象になります。
特に、髪色は自然な色が理想となりますので、明るすぎない地毛に近い色合いを意識しましょう。
撮影前に髪を染める場合は、黒染めであっても黒すぎると不自然な印象になったり、自然な色に見えても撮影時に使う証明に当たると明るく見えてしまうこともあるため、注意が必要です。美容院で染めるときは、「就職活動を控えているため、ふさわしい色にしたい」ということを美容師さんに伝え、自然な黒髪〜暗めのブラウンをオーダーしましょう。
【女性の髪型と与える印象の一例】
髪型 | 見え方 | 気をつけること |
ショートヘア・ボブヘア | シンプル、フレッシュ、活発 | スタイリング剤を使って整えると印象がよくなる。顔まわりの毛を耳にかける、難しければ、ヘアピンを使用し固定して、耳を出す髪を結ばない分、サイドやトップの髪の乱れに気をつける。 |
ミディアム | シンプル | はねやすい長さのため、きちんとスタイリングすること。ひとつ結びが難しい場合は、ハーフアップにする。 |
ロングヘア(ポニーテールやハーフアップ) | シンプル、落ち着いた印象 | 一般的に推奨される髪型。肩よりも長い場合は、後ろでひとつに結ぶか、ハーフアップにする。低い位置だと落ち着いた印象、高い位置だとフレッシュな印象になる。 |
パーマ | 個性的、華やか | あまり強調しすぎないスタイリングに留める。特にロングの場合は印象が強くなるので、後ろでひとつに結ぶ。 |
前髪
就活写真では、前髪や顔まわりの髪の毛を整え、おでこ・眉・耳・フェイスラインを見せることで、清潔感がある、明るい印象を与えられます。
反対に、目に髪がかかると、暗く見えたり、表情が伝わりにくくなり、印象がよくありません。前髪が長い場合は、センターで分けるか、横に流して眉や目にかからないようにするとよいでしょう。撮影前に目がはっきりと見える長さにカットしておくか、整髪料を活用してキープできるようにします。
髪型に関するポイントは、面接時においても同様となりますので、就活写真と面接で同じ髪型にすることを想定してヘアセットするのもおすすめです。
ただし、業界や職種によって求められるイメージが異なる場合があるため、応募先に応じて調整することを忘れないようにしましょう。
ヘアピン使用の可否
前髪や後ろの毛を留める際に、ヘアピンを使うのはOKです。
ヘアピンを適所に使うことで、髪の乱れを防ぎ、きちんとした印象を与えることができます。ただし、ピンクや緑などの派手な色ではなく、髪色に近く、馴染むようなブラックやブラウンの色を使うようにしましょう。
【女性の前髪と気をつけることの一例】
前髪の形 | 気をつけること |
前髪あり | 眉や目にかからない長さにすること。特にぱっつん前髪は、目をしっかりと出すこと。 |
前髪なし | オールバックにしないこと。耳が隠れないようにすること |
センター分け | 耳が隠れないように、耳にかけること |
横分け | 眉や目にかからないようにすること。崩れやすい場合はヘアピンを使用して固定すること。 |
服装
就活写真では、スーツとシャツを着用するのが基本です。
一般的な企業に応募するのであれば、リクルートスーツと、それにあうシャツを選びましょう。
スーツ
就活写真のスーツは、黒や紺、グレーの落ち着いた無地がおすすめです。清潔感を大切にした装いが好印象を与えます。
複数の会社に応募するときに同じ写真を使うことも想定し、シンプルかつフォーマルにまとめましょう。
シャツ
スーツにあわせるシャツは、清潔感のある白無地のものがおすすめです。
白シャツは顔色をよく見せ、どのようなスーツにもあわせやすく使いやすいので、これから就活をする場合は持っておくと非常に便利でしょう。ストライプや控えめな柄は許容される場合もありますが、迷うなら白無地を選ぶと安心です。
また、シャツは、襟でも印象が変わります。
就活写真の場合は、首もとがしっかりと閉まる「レギュラーカラー」や首もとにボタンがない「スキッパーカラー」のシャツが一般的です。襟のデザインにも気を配り、撮影時は歪みやシワがないよう整えましょう。
女性の場合は、胸もとの空き具合やシャツの素材感にも気をつけてみてください。
特に自分では気づきにくいのが、シャツの透け感です。撮影と同じ格好で面接を受ける予定の人は、下着や肌着が透けないような素材のものを選んでおくとよいでしょう。
撮影前のチェックリスト
今回の記事のチェックポイントをリストにしました。
ご自身で追加したい項目などあればアレンジするのもおすすめです。撮影前にぜひご活用ください。
撮影前
スーツ・シャツ・ネクタイのシワを伸ばしましたか?(アイロンを掛けましょう)
スーツ・シャツ・ネクタイにホコリはついていませんか?(テープで取りましょう)
寝不足ではありませんか?(特に前日はしっかり睡眠を取りましょう)
スキンケアをおこないましたか?(唇の皮向けケアなども心がけましょう)
撮影当日
座り方・立ち方・姿勢などで、衣服にシワが入っていませんか?
男性は、ネクタイが曲がっていないか確認しましょう
女性は、下着や肌着が透けていないか確認しましょう
おでこ・眉・目・耳・フェイスラインは見えていますか?
ライトで顔が不必要にテカってしまっていませんか?
顔色が悪く見えていませんか?
就活写真のQ&A:ヘア・メイク・衣装編
ここからは、就活写真の髪型・メイク・衣装に関する質問をまとめました。
就職活動をするうえでの一般的なルールとなる項目も多数ありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ジャケットなしはOK?
ジャケットなしで就活写真を撮影することは可能ですが、夏季限定でしか使用できない写真となってしまいます。
季節に関係なく使用できる写真にするためにも、ジャケットを着用して撮影するのが一般的とされています。また、服装の説明でもお伝えしたとおり、女性は特にシャツの選び方に注意が必要です。胸もとが開きすぎていたり、透ける素材のトップスは避け、きちんとした印象を保てるものを選びましょう。
スーツのサイズがあわない場合はどうしたらよい?
就活写真では、スーツの色やデザインだけでなく、サイズ感も非常に重要です。
サイズが大きすぎるとシワが目立ち、だらしない印象になり、反対に、小さすぎると窮屈に見えてしまい、どちらも「準備不足」というマイナスイメージを与えかねません。
また、就活写真と面接で同じ服装にすると一貫性があり、好印象です。スーツは面接でも使用することを想定し、自分にあったサイズでしっかり準備しましょう。
メガネはかけて撮影しても大丈夫?
「就活写真を撮影するとき、メガネをかけて撮影しても大丈夫ですか?」という質問も多くいただきます。
就活写真は、メガネをかけて撮影しても、コンタクトを装着して撮影しても問題ありません。普段メガネを着用している人は、そのままのスタイルで撮影することで面接時の印象と一致しやすくなり、自然で誠実な印象を与えられます。メガネをかける場合は、レンズが反射しないように調整し、顔がしっかりと見えるように撮影しましょう。ただし、派手なフレームのメガネは悪目立ちしたり、就活というシーンにはあわないことが多いので、避けるのが無難です。
カラコンをつけて撮影してもよいですか?

カラーコンタクトレンズ(カラコン)は、目もとや顔全体のイメージを大きく左右します。
ひとことでカラコンといっても種類はさまざまですが、ナチュラルなものでも担当者には気づかれることが多く、必要以上に華美な印象を与えかねません。
派手なフレームのメガネ同様、悪目立ちしたり、就活というシーンにはあわないことが多い可能性が高いです。就活写真では自然で誠実な印象が求められるため、カラコンは外して撮影することをおすすめします。
つけまつげ&マツエクはしてもよい?

つけまつげやマツエクは目もとの印象を強調するため、就活写真の撮影では避けるのが無難です。
業界や職種により、ナチュラルなものであれば可とされる場合もあるかもしれませんが、長すぎる毛や本数が多いもの、カラフルなものは派手に見えることがあります。
就活写真は、応募書類に添付する証明写真であり、誠実で清潔感のある印象を与えることが大切です。できるだけシンプルに整えた素のまつげで撮影しましょう。
アクセサリー・ヘアアクセサリーはつけてもよい?
就活写真を含む各種証明写真では、アクセサリーを外して撮影をおこなうのが一般的です。
アパレル系であればセンスが光りプラスのイメージになるかもしれませんが、シンプルで清潔感を重視したい場面では、ピアスやイヤリング、ネックレスといったアクセサリーは取り外しましょう。全身が写る場合、ブレスレットやアンクレットなどの着用も避けます。同様に、装飾のついたヘアアクセサリーの使用も控え、自然な髪型で撮影することで、清潔で誠実な印象を与えやすくなります。
美容院にはいつ行くべき?
就活写真を撮る前に美容院で髪型を整えておくと、スタイリングがしやすく、清潔感も増します。
髪色が明るい場合は、暗めにトーンダウンするのも採用担当者に好印象を与えるために重要なポイントとなります。これらのことを考慮し、美容院に行くタイミングは、撮影日の1週間~3日前がおすすめです。撮影当日だと、「髪を切りすぎた(長すぎた)」「ヘアカラーがイメージと違う」など、ヘアカットやカラーに納得がいかない場合、修正する余裕がなくなるかもしれません。少し余裕を持って、撮影日までに髪が馴染むようスケジュールを組むと安心です。
反対に、早すぎると髪が伸びてしまったり、ヘアカラーが落ちてしまってイメージが変わる可能性があるので気をつけましょう。
就活写真と面接時、髪型が変わってもよい?
基本的には、就活写真と面接時の髪型が多少異なっても問題はありませんが、大幅なイメージチェンジは避けましょう。
たとえば、写真ではロングヘアだったのが面接時にショートヘアに変わっていたり、前髪を作ったりするのは許容範囲内ですが、髪色を明るくするなど、華美や派手となるイメージチェンジは就活には不向きです。また、企業や採用担当者は書類に添付された就活写真を見て選考をしていますので、企業のイメージを大切にする職種では特に、写真と一致するように髪型を整えておくことが無難です。
たとえば、アナウンサーやエアラインだと、「企業のイメージとマッチするかどうか」という視点で選考している可能性もあり、大胆なイメージチェンジは面接時にどう評価されるのか判断が難しいともいえるでしょう。そのため、応募時点でヘアカットの予定が決まっているのであれば、面接を想定して先に切っておくことをおすすめします。
就活写真を成功させるには
就活写真の撮影を成功させることは、内定をもらうことにもつながります。
今回ご紹介したポイントを含め、以下のことに気をつけてみましょう。
就活証明写真の重要性と用途を確認する
就活に使う証明写真は、企業への応募書類のひとつです。
あなたがどのような人なのかを採用担当者に伝えるための写真となりますので、「どのような印象を持ってほしいのか」「どのような写真を撮りたいのか」を明確にして撮影しましょう。
以下の記事では、就活写真の基礎知識についてまとめています。
撮影は写真館がおすすめ!
就活の照明写真は、セルフ撮影をしたり、スピード写真機で撮影することもできます。
しかしながら、これらの方法は必要なときにすぐに撮影できる反面、きちんと目的にあった写真を撮るのは難しいでしょう。本気で内定を目指すなら、ひとりひとりのよさを引き出してくれる写真館での撮影がおすすめです。
以下の記事では、写真館で撮影するメリットについて解説しています。
就活写真を写真館で撮影する際の基本ルールとは
就活写真は「必要な写真」が明確です。
撮影日を企業の提出締切に間に合うように設定したり、募集要項に従ったサイズや構図の写真を用意する必要があります。さらに、自分の魅力を最大限に引き出すためには、準備をしっかりおこなうことが重要です。スムーズで的確な就活写真を撮影するために、就活写真を写真館で撮影する際の基本ルールを確認しましょう。
基本的に3ヶ月以内の写真を使用する
一般的に、就活写真の使用期限は3ヶ月〜6ヶ月以内といわれています。
ただし、企業によっては指定があることもあるため、応募する企業の募集要項を確認し、適切な時期に撮影することが重要です。また、期限内であっても、髪型などが現在のあなたと変化がある場合は、必要に応じて再撮影を検討しましょう。
以下の記事では、就活写真の有効期限について解説しています。
サイズを厳守すること
就活写真の一般的なサイズは、履歴書用では4.0cm×3.0cmです。
写真も応募書類のひとつですので、応募先の応募要項に従ってサイズを厳守して準備しましょう。
以下の記事では、就活写真のサイズや形式についてまとめています。
就活写真を写真館で撮影したい!流れやポイントとは?
就活証明写真は、きちんとプロセスを守ることでスムーズに撮影ができます。
一般的な就活写真の流れはあるものの、写真館によって異なる場合もあるので、予約時に確認するようにしましょう。前項でもご紹介した、「就活写真を写真館で撮影するメリット」の記事をご一読ください。
撮影を成功させるポイント7選
就活写真は、背景・照明・衣装・ヘアメイクなどに注意を払うことで、より好印象な写真に近づけることが可能です。
撮影前・撮影当日・撮影後には、以下の7つのポイントを確認してみましょう。
背景色とライティング
背景とライティングは、写真の印象を左右する重要な要素です。
希望する業界の許容範囲内で、見せたい印象や企業にマッチした雰囲気を叶える背景や照明を設定しましょう。一般的に、就活写真は白や青などの無地の背景を使いますが、業界に応じて異なる色を選ぶことも可とされています。写真館であれば、プロのカメラマンが顔の陰影を美しく見せるために、照明を最適な設定にしてくれるのでおすすめです。
以下の記事では、背景色ついて解説しています。
ヘアセット&メイクアップ
就活写真は、「会ってみたい」「一緒に働きたい」と思ってもらうことが重要となります。
そのためには、企業が求めているイメージであることも大切ですので、男女ともに清潔感のあるヘアメイクを心がけて撮影しましょう。
この記事でもご紹介したとおり、男性は髪を整え、無精ひげを避けます。女性はナチュラルメイクを心がけ、過度な派手さをおさえるようにします。就活写真にふさわしい清潔感のあるヘアセットやメイクアップを心がけましょう。
衣装や身だしなみに気をつける
就活写真の撮影時、男女共に基本的にはスーツを着用します。
一般的な企業に応募する場合、新卒生の場合はリクルートスーツ、職種や転職者の場合にはスーツ以外にもオフィスカジュアルを着用することがあります。
この記事でも解説したように、スーツを選ぶ際には、無地の黒や紺、そして白いシャツが定番です。どの服装でも、シワや汚れを避けて清潔感を重視しましょう。また、アクセサリーは控えめにし、シンプルな装いが好印象を与えます。就活写真はあなたの第一印象を決めるため、細部にまで注意を払って撮影しましょう。
構図・表情・ポーズ
就活写真は、基本的にリラックスした状態で撮影にのぞみ、自然な表情を心がけてください。
また、構図やポーズは、目指す職種によって変えることが大切です。
たとえば、営業職なら自信を感じさせる表情、接客業なら明るく親しみやすい表情など、職種に応じた表情やポーズも工夫してみましょう。このとき、構図やポーズは、カメラマンと相談し最適な表情やポーズを見つけられると理想的です。
前項でもご紹介した「きちんとした就活写真を撮るコツとは?」で構図・表情・ポーズを解説しています。
レタッチ
レタッチは、ニキビや肌荒れなど一時的な肌のトラブルを補正するためにおこないます。
ただし、不自然な仕上がりは逆に悪印象を与えることがあるため、第三者からの目線で見たときに、自然な仕上がりを目指すのがポイントです。レタッチは適度におこない、自然な美しさを引き出すようにしましょう。写真館では、撮影後にレタッチも依頼できる場合が多いので、予約時にオプションの有無や範囲の確認をおすすめします。
サイズと受け取り方
就活写真は、応募先の指定サイズや形式にあわせるとすぐに使えるので便利です。一般的な履歴書用のサイズは4.0cm×3.0cmですが、企業によっては異なる場合があるため、応募要項を必ず確認しましょう。
また、写真の受け取り方法も重要です。印刷形式だけでなく、データ形式で受け取ると、後で焼き増しや再提出が必要になった際にも対応しやすくなります。
料金の確認
就活写真の撮影では、料金も重要な要素です。
予約時に、撮りたい写真が予算内に収まるかを必ず確認しましょう。高額だからといって必ずしもよい写真が撮れるわけではありませんが、料金が安すぎる場合はサービスが不十分なこともあります。また、当日オプションを追加することも考慮して、支払い方法や料金プランを事前に確認し、準備を整えておくと安心です。
就活写真は清潔感と誠実さが伝わるヘアメイクと服装を
就活写真は、就職活動の第一印象を左右する重要な要素です。
髪型・メイク・服装は、清潔感とナチュラルさを心がけ、自信と誠実さを伝えることを重視しましょう。また、企業の雰囲気や職種に応じたスタイルを選び、面接時と同様に準備して撮影することで、採用担当者に好印象を与えることができます。とはいえ、就活のセオリーを守りつつ、自分らしさをなくしすぎないことも大切です。あなたの魅力を最大限に引き出した就活写真を撮影して、自信を持って就職活動にのぞみましょう。
※本記事の内容は、すべて就活写真ドットコム調べ(2024年12月現在)です。
※詳しい情報や実際の応募要項などは、公式情報をご確認ください。